もしここにある
これらのもので
夢を作ることができるのだとしたら
どうして私は
もう夢を見ようとしないのだろう
自分に言い聞かせようとした
何も変わってなんかいないのだと
でも周りを見渡すと
それは間違っていたんじゃないかと思う
見るのはいつも悪夢
毛穴から
冷汗を浮かべて目覚める
どうして私は
もう夢を見ようとしないのだろう
私は庭にいて
木はどれもたくさんの実をつけている
落ちる前に摘まなきゃ
ようやく一つつかんで
自分の手に持ち
削ってみると
その実は芯まで腐っている
どうして私は
もう夢を見ようとしないのだろう
耐えることができなくなると
信じることができなくなる
そう
私たちは純粋さを失ってしまう
悲しみを忘れ
痛みを隠し
古い記憶を失ってしまう
でも夢こそが
生きる頼り
もう一度
夢を見ることができたなら
自分に言い聞かせようとした
このほうがずっといいのよ
でも周りを見回すと
それは間違いなのかもしれないと思う
見るのは悪夢だけ
冷汗をかきながら目覚めて
憎んでいるものと同じくらい
堕落してしまったのだろうか
どうして私は
もう夢を見ようとしないのだろう
もしここにある
これらのもので
夢が作れるのなら
もしここにある
これらのもので
夢が作れるのなら
もしここにある
これらのもので
夢が作れるのなら
もう私は
夢など欲しくない
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