- 「Sorry」に対して「You’re welcome.」と言っていませんか?
- 「You’re welcome.」が誤りな理由
- 日本人が間違いやすい理由
- 例文で比べてみましょう
- もう少しカジュアルなシーンでは…
- 「Sorry, and thank you for waiting.」のような場合は?
- ネイティブがよく使う「優しい返し」
- まとめ:正しい返しを身につけよう
- ちょっとした文化の違いを知るだけで、英会話はもっと自然に
- 最後に
「Sorry」に対して「You’re welcome.」と言っていませんか?
近年、日本では外国人観光客が急増しています。街中や駅、観光地などで、思わず外国人と肩がぶつかったり、道を譲り合ったりする場面も多くなりました。そんな時、相手がとっさに “Sorry.” と言ってくることがありますよね。その瞬間、あなたはどう返していますか?
もしかすると、反射的に “You’re welcome.” と言っていませんか?
実はこの返事、英語では不自然で、ネイティブスピーカーにとっては「会話がかみ合っていない」印象を与えてしまいます。
私自身も、日本人が「Sorry」に対して「You’re welcome.」と返している場面を実際に何度も見たことがあります。とてもよくある間違いなのです。
「You’re welcome.」が誤りな理由
“You’re welcome.” は本来、「ありがとう(Thank you)」に対して「どういたしまして」という意味の返事です。ですから「お礼」を言われたことへの返答の言葉なので、「ごめんなさい」と言われたことへの返答の言葉は全く別の言葉となります。
“You’re welcome.” は本来、「ありがとう(Thank you)」に対する返事です。意味は「どういたしまして」。つまり、お礼を言われたときの返答なのです。
したがって、相手が「ごめんなさい(Sorry)」と言っている時に “You’re welcome.” と返すのは、文法的にも意味的にも成立しません。
日本語で例えるなら、「ありがとう」に対して「こちらこそありがとう。」と返事をするのと同様に、「ごめんなさい。」に「こちらこそありがとう。」と言っているくらい、会話がかみ合っていないのです。
A:ごめんなさい。
B:こちらこそありがとう。
……となると、ちょっとおかしいですよね。まるで別の会話をしているように感じられるでしょう。英語でもまさにその感覚で、会話が「ズレている」と受け取られます。
日本人が間違いやすい理由
日本人がつい “You’re welcome.” を使ってしまう背景には、いくつかの理由があります。
- 英語の授業で最初に習う定番フレーズだから
「ありがとう → You’re welcome」というセットで覚えているため、反射的に使ってしまうのです。 - 「丁寧な返事=You’re welcome」と思い込んでいる
日本語では「どうぞ」「いいですよ」などの丁寧な返しが多いため、“Sorry” に対しても “You’re welcome.” のような丁寧表現を選んでしまう人が多いのです。 - 謝罪と感謝が混ざる日本語の文化的背景
日本語では「すみません」が「ごめんなさい」と「ありがとう」の両方の意味を持つため、
英語でも “Sorry” に “You’re welcome.” を返してしまう混乱が起きやすいのです。
| 相手の「Sorry」の意味 | 自然な返事 | 日本語訳 |
|---|---|---|
| 軽い謝罪(ぶつかった、遅れた等) | That’s OK. / It’s all right. / No problem. | 大丈夫だよ。気にしないで。 |
| 丁寧な謝罪 | Don’t worry about it. / I understand. / It happens. | 気にしないでください。理解しています。 |
| 深刻な謝罪 | I appreciate your apology. / Let’s move on. | 謝ってくれてありがとう。前に進みましょう。 |
例文で比べてみましょう
❌ 不自然な例:
A: “Sorry I’m late.”
B: “You’re welcome.”
(感謝されていないのに「どういたしまして」と返している状態)
✅ 自然な例:
A: “Sorry I’m late.”
B: “That’s OK. Don’t worry.”
(大丈夫、気にしないで — 会話が自然につながります)
もう少しカジュアルなシーンでは…
外国人観光客とのちょっとした接触や、道でぶつかって「Sorry!」と言われた時には、
次のような短いフレーズがぴったりです。
- “No worries!”(心配しないで!)
- “That’s fine!”(大丈夫!)
- “You’re fine.”(問題ないよ。)
- “All good!”(気にしないで!)
これらは軽い・フレンドリーなトーンで、日常会話でとてもよく使われます。観光地などで外国人にとっさに返すと、とても自然に聞こえます。
「Sorry, and thank you for waiting.」のような場合は?
中には、「Sorry」と同時に「Thank you」を言う人もいます。
たとえば:
“Sorry, and thank you for waiting.”(ごめんなさい、待ってくれてありがとう。)
このように謝罪+感謝がセットになっているときは、
“You’re welcome.” は「Thank you」に対する返答として使うことができます。
A: “Sorry, and thank you for waiting.”
B: “You’re welcome. No problem.”
→ 「どういたしまして。大丈夫ですよ。」
この場合は正しい使い方です。
ネイティブがよく使う「優しい返し」
英語では、相手を責めずにやさしく受け入れる表現が好まれます。たとえば、こんな返し方をすると印象がとても良いです。
- “It happens.”(そんなこともあるよね。)
- “Don’t mention it.”(気にしないで。)
- “No big deal.”(大したことないよ。)
- “It’s all good.”(全然大丈夫。)
これらはすべて「あなたを責めていないよ」「大丈夫だから気にしないでね」という優しいトーンを持ちます。英語圏では、謝られた時に相手を安心させることがとても大切なのです。
まとめ:正しい返しを身につけよう
| シーン | 相手の言葉 | 正しい返事 |
|---|---|---|
| 軽い接触や遅刻など | “Sorry.” | “That’s OK.” / “No problem.” |
| 丁寧な謝罪 | “I’m really sorry.” | “Don’t worry about it.” / “I understand.” |
| 謝罪+感謝 | “Sorry, and thank you.” | “You’re welcome.”(OK) |
| 感謝のみ | “Thank you.” | “You’re welcome.”(本来の使い方) |
ちょっとした文化の違いを知るだけで、英会話はもっと自然に
日本語の「すみません」は「ありがとう」にも「ごめんなさい」にも使える便利な言葉ですが、英語では「Sorry」と「Thank you」をきちんと区別して使います。そして、それに対する返事もまったく違います。
英語を話す時には、相手の言葉が「感謝」なのか「謝罪」なのかを一瞬で聞き分けて、それに合った返しを選ぶことが、自然でスムーズな会話につながります。
最後に
日常会話では、「Sorry」に対して “You’re welcome.” と返しても、たいていの場合、相手は笑顔で受け流してくれるでしょう。
ですが、正しい返答を知っておくことで、より自然で気持ちの良いコミュニケーションが取れるようになります。
次に外国人から “Sorry.” と言われた時は、ぜひ “That’s OK!” や “No problem!” と返してみてください。それだけで、あなたの英語力も印象もぐっと上がりますよ。
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