長年ほの間に流した涙
朝食代わりの苦痛
昼食には何かを待ち望み
そして夕食は決してやってこない
この孤独な魂は
飢えでがんじがらめになっていた
いつだって…
誰でもいい
この痛みを取り除いてくれる
見知らぬ人を待ち焦がれて流した涙
この悲しみと飢餓と待ちわびる心
だが、その見知らぬ人は結局来なかった
彼女には理解できなかった
全てはさだめられていたってことが
彼女は夜更かしをして勉強をする
疲れ切っていて
目は真っ赤に腫れているのに
時々、怖くて仕方ないことがある
彼女は信じられない
まだ、信じられないのだ
彼がこの赤ちゃんだけを残して
去っていったことが
彼女を独りきりにしてしまったことが
時々、彼女は力尽きてしまいそうになる
粉々に砕け散ってしまいそうになる
すっと消えてしまいそうに…
でも彼女の心の中には
ある想いが潜んでいて
息を潜めていると
耳に届くのだ
そしてそれが彼女に
涙を乾かす勇気を与えてくれる