私には、こんなふうに聞こえています。詩的に訳すのが好きです。
ザ・ローズ(ばら)/ペッド・ミドラー
愛は川だという人がいる
やわらかい芽を
のみこんでしまう川だと
愛は
するどい刃物だという人がいる
魂が
血を流しながら奪い取られるほどの
刃物だと
愛は飢えだという人がいる
終わりのない痛みを持った
渇望だと
私は、愛は花だと言おう
そして、あなたが
そのたった一つの種なのだと
傷つくことを恐れる心は
けっして
楽しく踊ることができない
目覚めることを恐れる夢は
けっして
チャンスをつかめない
奪われることを恐れる人は
けっして
与えることのできない人に見える
死ぬことを恐れる魂は
けっして
生きることの意味を学べない
夜があまりにも
孤独に感じてしまったら
道があまりにも
長く感じてしまったら
そして、
愛は幸運で強い人だけにしか
やって来ないのだと
思えてしまったら
少しだけ、
思い出してみてほしいの
冬の深い雪の中にあるものを
そこには、
太陽の愛を受けた種が
横たわっていて
春になれば
「バラ」という花が
咲くということを
訳詩:高円寺ららぁ
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